Biseau (ビゾー)
45度または90度にカットした厚紙とマット紙を合わせた技法。遮断面の色とマット紙を自由に組み合わせることができます。
遮断面には好みの色紙をはったり、作品に合わせた色を塗ったり、いろんなアレンジができます。
3㎜の厚紙を用いることで生まれる高さは作品を目立たせるのに役立ちます。
クラシックでもモダンでも相性のいい技法です。
Sous carte(スーキャルト)
1㎜の厚紙を90度にカットしマット紙と合わせた技法。Biseau(ビゾー)よりも薄い厚紙を使用することでより繊細な印象に仕上がることが特徴。
Biseau(ビゾー)同様、マット紙や遮断面に貼る紙を作品や仕上げたい額装の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
クラシックでもモダンでも相性のいい技法です。
Rehausse(レオウス)
マット紙の下に厚みを持たせ奥行きを出す技法。作品によって高さを変えることができます。
マット紙の下の見えない位置に厚みを加え高さを出すので、作品とマット紙の間に空間ができます。
モダンでシンプルな雰囲気に仕上がります。
Lavis(ラビ)
マット紙に水彩絵の具で色を塗る技法。ビゾーなどの奥行きを出す技法が用いられる以前から使用されていた伝統的な技法。
マット紙の真ん中に開ける作品を見せる穴。それを四角く開けた物から丸く開けた物など、そのデザインは様々。その周りに水彩具を使って装飾を施していきます。
1㎜か2㎜幅にカットした紙を張り付ける技法もあります。(下の写真中段参照。ここでは銀色の紙を張り付けています)
クラシックな作品と相性のいい技法。
Tire-ligne(ティレリンニュ)
烏口という道具を使ってマット紙に線を描いていく技法。
ラビでも烏口を使って線を引きます。マット紙に上にラビのような水彩絵の具なしで線だけを引いていきます。
クラシックでもモダンでも相性のいい技法です。
技法を組み合わせる
どの技法を用いるかで出来上がる額装の印象はガラッと変わってきます。様々な技法を組み合わせることで可能になる額装方法は無限に広がります。
いくつかの例をご紹介します。
Tire-ligne(ティレリンニュ)+ Biseau à 90°(ビゾー90度) |
Tire-ligne(ティレリンニュ)+ Biseau à 45°(ビゾー45度) |
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Lavis (ラビ)+Biseau à 90°(ビゾー90度) |
Lavis (ラビ)+Biseau à 45°(ビゾー45度) |
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Biseau à 45°(ビゾー45度) +Rehausse(レオウス) |
Sous carte(スーキャルト)+Rehausse(レオウス) |